【きょうの健康】お餅を詰まらせて窒息状態…。予防方と、一刻を争う対処方法が必須なのはなぜ?

突然ですが1つ質問です!

『お正月が近づいてきましたが、お正月に食べる機会が多くなる食べ物はなんでしょうか? 』

………。

あなたはどんな食べ物が思い浮かびましたか?

いろいろと候補になる食べ物はありますが、「お餅 (おもち) 」を思い浮かべた方が大多数なのではないでしょうか?

お餅は年中スーパーで売られていますけれど、食べる機会が多くあるのはやっぱりお正月ですよね。日常的に食べられている方もいますが、おせちよりもお正月! という感じがする食べ物の筆頭ですよね。

では続いて、お餅、お正月と聞いて次に連想することがありますか?

焼き餅やお雑煮、お汁粉などおいしいお餅の食べ方です。その他には、高齢の方が餅を喉に詰まらせて窒息して亡くなるというニュースがあります。

年が開けておめでたいのに、どこの誰かは知らなくても悲しいニュースですよね。

先日Eテレで放送中のきょうの健康で「餅だけじゃない!窒息の予防と応急処置」として、番組が放送されていました。

年末年始の本来は楽しい時間にお餅の他、喉に詰まって窒息なんてしないように、番組の放送内容も含めつつまとめてみました。

きょうの健康 (18/12/20放送) :餅だけじゃない!窒息の予防と応急処置

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窒息の予防方法は知っておいて損はなし

窒息というと、病気や事故以上に自分に関係ないことと考えてしまいがちです。

普通に窒息状態になるなんてあるのかな? なんて考えると、あまり思い浮かぶことはないですよね。首をしめられるなんてことは、まずないですし…。

なんですが、自分自身には関係ないと考えてしまう窒息が原因で亡くなる方は、想像以上に多いんです。

もし実際に窒息状態に遭遇(そうぐう)しても対処ができるように、予防対策、対応策を知っていて損することは何もありません。

実は窒息が原因で亡くなる方は多い

窒息と交通事故による死亡者数の推移
出典:Eテレ「きょうの健康」画面キャプチャー

窒息と同じように事前に想定できない死亡原因である、交通事故。交通事故で亡くなるいうのは、窒息と比べるとニュースの報道などもあることから想像がしやすいです。

地域ごとに交通安全運動が定期的に行われていることからも、交通事故に遭遇する方は今も多いことが想定できます。交番の前に行くと、昨日、今月の交通事故、死亡件数が掲示されているのを見たことがあるのではないでしょうか?

でも、交通事故と同じように窒息で窒息安全運動や、交番に掲示されているのを見たことがあるという方は、ほぼいないですよね。

では窒息と交通事故のどちらが年間の死亡件数が多いかというと、窒息です。交通事故は警察の取り組みや車、バイクなど乗り物そのものの安全対策によって、年々減少しています。ですが、窒息で亡くなる方は年々増加しています。

日本がこれから高齢化社会になっていくのは間違いないことですから、窒息をしない、窒息した時にどうする? という取り組みは増えていくべき対策です。

窒息が原因で亡くなる方は交通事故よりも多い

高齢者が窒息する主な原因

不慮の窒息による死亡者数
出典:Eテレ「きょうの健康」画面キャプチャー

高齢者というキーワードが出てきましたが、不慮の窒息による死亡者数で多いのは断トツで高齢者の方達です。80〜90%以上が65歳以上の高齢者の方となっています。

高齢者の方たちが窒息しやすくなる主な原因は、次の通りです。

  • のみ込む力が低下
  • せき反射が低下
  • 唾液が十分に出ない
  • 歯が悪くよくかめない

見た目は若々しい65歳以上の方たちは多くいますが、加齢により低下する能力はありますので、注意が必要だと認識は必要です。

せき反射 = 物がのどに詰まった際にせきをして吐き出す力のこと

高齢者で特に注意が必要な状態

高齢者の方の中でも次のような病気、状態の方は窒息になる危険性が高くなるため、特に注意が必要です。

  • 脳卒中、パーキンソン病など神経の病気
  • うつ病、統合失調症など心の病気
  • 歯を失うなど口の中にトラブル

危険性が高くなる理由は、物をかまない、かめずに飲み込んでしまうことが理由です。喉につまりやすくなるということが原因ですね。

窒息状態が危険な理由とサイン


出典:Eテレ「きょうの健康」画面キャプチャー

もしも窒息状態になってしまった場合は、早急な応急処置がとても大切です。

早急な応急処置が必要な理由は、処置が遅れれば遅れるほどに死亡原因が上がるからです。「窒息 = 息が吸えない」こと。息が吸うことができないと考えると、事の重大さがわかりますよね。

重大さということでプラスすると、窒息状態が続くと息が吸えなくて苦しいというだけでなく、生存率にも大きく関わってきます。

 

生存率の目安時間
窒息状態になってから3分あたりから死亡例が出始め、10分で50%、15分で100%生存率は消滅します。思いのほかに猶予時間は少ないです。

窒息状態になったサインとは

窒息状態のサイン チョークサイン

窒息状態にいち早く対応をするには、窒息状態になっているサインを見逃さないことが大切です。

窒息状態(気道閉塞(きどうへいそく))になると、ほとんどの方がチョークサインをします。喉元に両手を重ねてあてる、上の画像のようなポーズです。

このチョークサインは日本人だけではなく万国共通ですので、どの国の方に限らずに見逃さないでください。緊急な状態になっています。

高齢者はチョークサインをしないことがある

ほとんどの方がチョークサインと記述しましたが、高齢者の場合はチョークサインを出さずに、急にうなだれてぐったりしてしまうことがあります。

急にぐったりしてしまうことは脳卒中など他の疑いもありますが、食事中に次のようなことがあれば、窒息をまず最初に疑ってください。

  • 急にうなだれる
  • 呼びかけにも声が出せていない
  • 顔色が急に真っ青になる

高齢者の方は窒息状態になっているサインがわかりずらいことがあるので、気にかけて状態を見てあげてください。

窒息の対処方法

窒息のサインを見かけた場合、まずすることです。

  • 呼びかけに反応があるか確認
  • 声をだすことができるか

反応があり、せきをさせることができれば、せきをさせてください。せきをすることで、窒息の原因となっている異物が取り除くことができる可能性があります。

この時にやってしまいがちですが、水を飲ませてはいけません! 異物が詰まった状態で水を飲ませるのは、さらに危険な状態(溺れているのと同じ)になります。

 異物がすぐに出なかった場合はどうする?

異物がすぐに取り除けた場合はラッキーですが、以下に当てはまる場合は、次の対応が必要です。

  • せきこんでも異物が出ない
  • せきができない
  • 息が吸いにくい症状が見られる

119番通報を行い、救急車を呼びます。慌ててしまいますが、住所と窒息状態になっていることを伝えてください。

その上で救急車、救急隊員が来るまでに異物除去を行います。

窒息状態になった場合の応急処置

窒息状態になった場合の応急処置

もし窒息状態になってしまった場合は、窒息の原因となっている、異物を取り除くということが重要です。異物を取り除くことができない限り、窒息状態が続くからです。

異物除去は先に記述している通り、生存率に大きく関わってきます。番組内で紹介されていた異物除去のタイミングとその後の回復率は次のようになっていました。

 

異物除去のタイミング
現場に居合わせた人が対応:7割以上
救急隊到着後:約3割

救急車を呼ぶことは大切で適切な後処理はお医者さんに任せる必要がありますが、窒息原因になっている詰まりを早急に除去してあげることが最も大切です。

突然のことで窒息した本人はパニック、周りにいる方も慌ててしまいます。余計に応急処置方法を知っているのと知らないのでは、大きな差がでることに…。

応急処置方法を知っておきましょう。

応急処置方法① 腹部突き上げ法

腹部突き上げ法
出典:Eテレ「きょうの健康」画面キャプチャー

優先して行う(除去しやすい)異物除去方法として、おなかを強く押して突き上げる「腹部突き上げ法」を行います。

※体を起こすことが難しい、妊婦、乳児の場合はこの方法は飛ばしてください。

腹部突き上げ法は次のように行います。

  1. 窒息している人を立位、または座位にする
  2. 後ろにまわりウエスト付近に手を回す
  3. 一方の手でへその位置を確認
  4. もう一方の手で握りこぶしを作り、親指側をみぞおちの十分下にあてる
  5. へその位置を確認した手で握りこぶしを握り、手前上へ圧迫するように突き上げる
  6. 5回繰り返して行う

※へその位置を確認するのは、みぞおちとへその間で圧迫する必要があるため

この方法で異物が取り除ければ、救急隊員の到着を待ってください。

取り除くことができない場合は、次の背部叩打法(はいぶこうだほう)を行います。

妊婦・乳児には腹部突き上げ法は行わない!
実施後は救急隊員に伝える
内蔵を痛めている可能性があるので、医師の診断を受ける

応急処置方法② 背部叩打法(はいぶこうだほう)

背部叩打法(はいぶこうだほう)
出典:Eテレ「きょうの健康」画面キャプチャー

年齢、性別を追わず行える異物除去方法である背部叩打法(はいぶこうだほう)は、次のように行います。

  1. 窒息している人を立位、または座位にする
  2. 片方の手で、胸か下あごを支えてうつむかせる
  3. もう片方の手の手のひらを開きます
  4. 手のひらの付け根で肩骨の間を迅速にたたく

意識がある限り、回数にとらわれずに異物が取れるまで継続して行ってください。

腹部突き上げ法、背部叩打法で異物が取れても、一部異物が残っている場合があります。必ず医療機関を受診してください。

応急処置法③ 心肺蘇生法 胸骨圧迫

心肺蘇生法 胸骨圧迫
出典:Eテレ「きょうの健康」画面キャプチャー

異物が除去することができず、呼びかけにも反応しない、ぐったりした場合は心肺蘇生を行う必要があります。

心配蘇生法の1つである胸骨圧迫は、胸の真ん中を5cm程度沈むように強く絶え間なく押す(1分間に100〜120回)

ポイントは1.強く 2.速く 3.絶え間なく 圧迫することです。※中断は最小限に

異物が見えた場合はどうする?

胸骨圧迫中の対応は次のようにしてください。

  • 異物が見えた場合は取り除く
  • 異物が見えない場合は指を入れるなど、探らない
  • 異物を探すために、胸骨圧迫を中断しない

人工呼吸の訓練をして技術がある場合は、胸骨圧迫のあとに人工呼吸を行ってください。

異物が見えない場合は、探すよりも、胸骨圧迫を優先する

応急処置方法④ 心配蘇生法 AED 自動体外式除細動器

心配蘇生法 AED 自動体外式除細動器
出典:Eテレ「きょうの健康」画面キャプチャー

設置している施設、レンタルもされていることから高齢者の方がいる家庭では持っている方も増えてきているAED(自動体外除細動器)。AEDがある場合は心配蘇生法として使用します。

AEDは誰にでも音声ガイドの指示に従うことで、カンタンに使うことができます。電源を入れることさえできればあとは音声ガイドしてくれますので、難しいことはありません。

電源の入れ方だけ事前に確認しておいてください。(フタを開けるだけで電源が入るものもあります)

  1. 電源を入れる
  2. 窒息している人の意識・呼吸を確認します
  3. 胸をはだけさせます
  4. 電極パッドをガイドの指示通りに貼る
  5. 除細動ボタンを押す場合は窒息者から離れる
  6. 周りにいる方にも離れるように指示する
  7. 除細動ボタンを押す
  8. 電気ショック後はガイドに従って、胸骨圧迫を再開する
  9. 救急車が到着するまでガイドの指示に従う

電源だけ入れることさえできれば、上記のような指示をされます。なるべく落ち着いて作業を行ってください。

窒息しないための予防はどうする?

窒息しないための予防

窒息状態にもしなった場合の対処はとても大切ですが、窒息状態にならない! というのが最も大切です。

食べ物は喉を通って体に入るという都合上、どんな食べ物でも窒息する可能性はあります。注意して食べる物、食べ方を意識することで、大きな予防になります。

窒息しやすい食べ物

窒息を予防するためには、窒息しやすい食べ物を知っておきましょう。

  • 粘りがある食材
  • 硬いかみにくい食材
  • 団子やアメなどの菓子類

お餅をはじめ、粘りがある食材は喉につまりやすいので、注意が必要です。

硬いかみにくい食材は大きなまま飲み込んでしまうことで、そのままつまる原因です。

菓子類も粘りがあったり、硬いものが多いので、思いのほかにつまりやすい食べ物です。

窒息を予防する食べ方

窒息を予防する食べ方は、かむ前から小さめにして、つまらない状態にしてから食べるということが一番の予防方法です。

口に入れる前になるべく小さくしてしまうことで、圧倒的に喉に詰まらない。すなわち窒息がしずらいです。

おやすみ中は横になったままなるべく動きたくないという方も多いですが、横になったまま物を食べるのは喉に詰まる原因です。特にアメなど硬いものは不意に詰まりますので、注意してください。

窒息を防ぐポイント
  • 食べ物は一口サイズにしてから食べる
  • 少量ずつ口に入れる
  • ゆっくりよくかんで食べる
  • 水分をとりながら食べる
  • 口に食べ物を入れながら話さない
  • アメを口に入れた状態で横にならない

食事本来のおいしく楽しい時間を過ごすために

食事本来の楽しい時間を過ごすために

年末年始、特に年が開けた年始は1年の中でも楽しい時間です。そんな中で、もし窒息状態になってしまった場合は、誰でも慌ててしまいます。

すぐに救急車を呼んだから大丈夫! ではなく、到着するまでの対処が大切であることは説明してきた通りです。

ならないのが一番なのは当然のことですが、窒息状態になってしまった際に、どう対応すればいいのか知っておくことはとても大切なことでした。

12月〜2月、特に1月は窒息が増える時期となっています。ちょっとしたタイミングで高齢者の方はもちろん、誰でもなる可能性がありますので、少し注意して楽しい年末年始をお過ごしください。

 

以上が『【きょうの健康】お餅を詰まらせて窒息状態…。予防方と、一刻を争う対処方法が必須なのはなぜ?』についてでした。

 

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